作品名: 翔桜(しょうおう)
作 家: エリー秀仙
解 説
和紙を50年間寝かせて「枯れ」を作った特別な古紙を使っている作品です。枯れ古紙は湿度差の変化で繰り返される紙の僅かな収縮伸張の繰り返しで紙繊維の絡みを強固にして紙密度を上げます。これによって墨や線質の切れを向上させる熟成した紙質に変化します。この古紙を使って冬の朝、暖かな赤い朝日が昇ると、寒そうな桜の枝越しに白い花を散らせるかのように白鷺の群れが飛び立つ姿を描いています。これは自然が織りなす景色の切り抜きを目にすることで心の温かみを感じられる日本の美しさを表現しています。古紙の質感と画材の発色が織りなす調和を生かした作品です。
(技法・詳細)墨、岩絵具、古和紙、額装横66cm x 縦98cm、2023年1月制作
